寺尾紗穂とソケリッサ

思いもかけず朝帰りとなってしまった8月22日土曜日、実家のある安佐南区へ一旦戻り、昼過ぎに再び市街地へ出かけた。

この公演の為に広島へ帰省したと言っていい、寺尾紗穂ソケリッサの十日市・ヲルガン座ライブ。

昼と夜の2回公演というんで、どうせならと事前にどちらも予約しました。 

前半は紗穂さんのソロから始まり、ベース、ドラムのメンバーを加えての演奏。
休憩を挟んで後半はソケリッサのメンバーが加わり、一人ひとりがお気に入りの紗穂さんの曲で踊るソロがあり、最後は「楕円の夢」に合わせて全員が踊るという構成。
昼夜ともこの構成でしたが、大きく違ったのは夜はダンスセッションがニューアルバム「楕円の夢」からの曲中心でした。

ソケリッサの人たちは失礼ながら今まで全く知りませんでしたが、身なりはフツーのオッチャンですが、それぞれが肉体表現に誇りを持っているのがひしひし伝わってくる素晴らしい踊りでした。
紗穂さんのうたとピアノと雰囲気的には全く融合しない踊りですが、彼女の受け皿の大きさがそうさせているのか、今まで山谷や原発労働者と交流してきた経験からか、なんとも美しい空間がヲルガン座に展開していきました。

ミュージシャン3人、ダンサー5名、お客さんは30人も入ればいっぱいになる会場で3300円のチャージでこれが観れたのは正に軌跡。
この公演の為に交通費、宿泊費を寄付で募った行動が無ければ実現しなかった訳で紗穂さん、スタッフの方々にありがとうと言いたいです。
来て良かった。