仙石線ぶらり旅 ( 野蒜編)

3月5日(土)にWEリーグ公式戦、マイナビ仙台対サンフレッチェ広島レジーナの試合を観る為に仙台へ行って来た。
せっかくなので何処か観光して帰ろうと、何となく興味のあるワードで検索してみた。
すると、東松島市の宮戸島に何やら興味をそそられるものがある事が分かり、深く考えず、何も調べず現地へ行ってみる事にした。

仙台と石巻を結ぶJR仙石線。
実は2011年9月に定禅寺ジャズフェスティバルに出演した時に、仙石線で松島まで来た事はあったのだが、そこから先の路線は津波の被害がひどく、不通となっており、石巻までは代行バスが運行していた。
今回の目的地、宮戸島の最寄り駅、野蒜(のびる)駅は当時は電車では行けなかった。

3月6日(日)

ホテルをチェックアウトして外へ出ると…
雪が降っておった。
まだこちらの方は寒いですな。

駅のコインロッカーに大きめの荷物を預けて仙石線へ乗り込んだ。

立っている人はいないがそれなりに席は埋まっている車両。
ほとんどの人は松島海岸駅で降りて行った。

電車に揺られること、約1時間。
野蒜駅到着。
降りたのは私、ひとり。
ホームから見た海岸線方面。
震災当時の駅舎はもっと海に近いところにあった。
白い三角屋根の建物がそう。


現在の駅舎。

時刻は10時半。
宮戸島を目指す事にした。
民家のほとんどない広い道を歩いているうち、島までちょっと遠いかも…と感じ始める。
ここで初めて、Google mapで距離を調べる。(遅い)

ノープラン過ぎた。
島の中心地まで5、6キロはある。
行きたい島の先端方向となると…
ちょっとこれは、車がないと厳しい距離だ。
でもせっかくなんで、島の入り口あたりまでは行ってみよう。
だだっ広い空き地 ( 駐車場?) に校歌の書かれたれた石碑がぽつんとあった。
かつてここにあった中学校跡。
校舎は津波で全壊したそうだ。
しばらくは姉妹校の校舎を借りて授業をしていたらしいが、現在はひとつの学校に統合されて、廃校になったようだ。
海岸線を島の方へ向けて歩き、島の入り口の漁港あたりから折り返して戻ってきた。

駅付近に来た頃、丁度12時過ぎて腹も減っておったこの目に、風になびく「ラーメン」の文字入りのぼりが飛び込んできた。

えんまん亭

この土地で創業して40年だそうだ。(リンク先のホームページ参照)
本来はもう少し海寄りの方、そう、自分が歩いてきた方面にあったらしい。
震災後は違う場所で仮営業していたようだ。

店内は地元の方らしい人たちで賑わっていた。
店の真ん中では石油ストーブがフル稼働していた。

王道のラーメン半チャーハンを頼んだが、隣のおばあちゃんが頼んでいたアサリラーメンも美味そうだった。

宮戸島へ行けなかったので、予定変更、石巻を目指した。

〜続く〜